TADASHI(@CHAMELEON_1105)です。
クリスマスと聞くと、サンタクロースを連想する人も多いのではないでしょうか。
赤と白の服を着て、白いあごひげのあるサンタクロース。
このように、サンタクロースのイメージカラーは赤と白になっていますが、これはコカコーラのコーポレートカラーが赤と白だからという噂があることを知っていますか?
今回は、サンタクロースの起源と由来に迫り、赤と白のイメージカラーはコカコーラが関係しているのかをお伝えしていきます。
サンタクロースが誕生した起源と由来

クリスマスには、赤い服を着たサンタクロースがプレゼントをくれるという伝説がありますよね。
しかし、空想上の人物であるはずのサンタクロースはどのように誕生したのでしょうか。
まずは、その起源と由来について追及していきます。
起源
サンタクロースは、いきなり誕生したわけではありません。というのは、モデルとなる(起源)人物がいたということです。
その人物は、4世紀頃にミュラという古代都市(現在でいうとトルコにある都市)に実在した「聖ニコラウス」という司教さんです。
聖ニコラウスは素晴らしい人物だったようで、無実の罪に問われた死刑囚を救ったなど、様々な逸話が残されています。
その中でも特に有名で、サンタクロースの起源ともなった一つの逸話を紹介しておきます。
ある時ニコラウスは、貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなる家族の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れた。このとき暖炉には靴下が下げられており、金貨はその靴下の中に入ったという。この金貨のおかげで家族は娘の身売りを避けられた。
この逸話から、「サンタクロースは夜中に家の中に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という、今でも受け継がれている伝承が誕生したのです。
つまり、サンタクロースは4世紀頃に司教として実在した聖ニコラウスをモデル(起源)として生まれたということです。
由来
聖ニコラウスをモデルとしてサンタクロースが誕生したというのは、ここまでで理解できたと思います。
しかし、なぜサンタクロースという名称がつけられたのでしょうか。
それは意外と単純で、「言葉のなまり」によってサンタクロースという名称になりました。
「聖ニコラウス」をオランダ語で読むと、「シンタクラース」と言います。そして、シンタクラースと言っていたオランダ人がアメリカに渡り、「シンタクラース」を広めました。
その時、オランダ人が「シンタクラース」と言っていた言葉が、アメリカ人には「サンタクロース」と聞こえ、現在の「サンタクロース」という名称が誕生しました。
赤い服はコカコーラの影響?

サンタクロースと聞くと、上の写真のように赤と白のイメージカラーを想像しますよね。
このように、サンタクロースのイメージカラーが赤と白になったのは、コカコーラのコーポレートカラーが赤と白だからという噂があることをご存知ですか?
実際、昔は青や緑、白などの服を着たサンタクロースが描かれることもあったようです。
赤い服以外のサンタクロースも存在した

現在では、赤と白の衣装を着たサンタクロースが当たり前に描かれていますが、サンタクロースが誕生した当初は違います。
青や緑、白や紫など、様々な色でサンタクロースは描かれていました。
ただ、カトリックでは儀式がある時に着る司祭服が赤色であり、聖ニコラウスもこの赤い司祭服を着ていたことから、赤色で描かれることが多かったのは事実です。
このように赤色で描かれることは多かったものの、サンタクロースのイメージカラーは統一されていませんでした。
これを赤と白のサンタクロースで統一させたのが1931年、コカコーラのキャンペーンだったのです。
サンタクロースが赤い服で統一された本当の理由

「サンタクロースは赤と白」、このイメージを世界的にも統一させたのは1931年、コカコーラのキャンペーンでした。
それまでは様々な色のサンタクロースが描かれてきましたが、世の中に定着させたのは画家のハッドン・サンドブロムが描いたサンタクロースです。
赤い服に白いあごひげ、見るからに陽気で楽しそうな印象を受ける、現在の人々がイメージするサンタクロースです。
赤と白がコーポレートカラーのコカコーラは、赤と白のサンタクロースを広告として使いました。
そして、このサンタクロースを使ったコカコーラのキャンペーンが大成功を収め、コカコーラの世界進出と同時に、赤と白のサンタクロースも世界へ浸透していきました。
このように、「サンタクロースのイメージカラーが赤と白になったのは、コカコーラのコーポレートカラーが赤と白だからという噂」は、都市伝説ではなく事実だったのです。
ただし、この事実は世界的に赤と白のサンタクロースに「統一された」という点に関してはです。
元々、赤と白のサンタクロースが誕生したのは、モデルとなった聖ニコラウスが司教であり正装が赤色だったからです。
そして、様々なイメージカラーのサンタクロースが誕生していき、そのイメージカラーを世界的に統一させたのがコカコーラだったということです。
おまけ:トナカイの名前について

サンタクロースといえば、空飛ぶソリに乗ってやってきますよね。そして、そのソリを引くのは8頭のトナカイです。
「サンタクロースがきた」によると、8頭のトナカイにはそれぞれに名前がありました。
名前 | 日本語読み | 日本語訳 | |
1列目 | Donder | ドンダー | 雷 |
Blitzen | ブリッツェン | 稲光 | |
2列目 | Comet | コメット | 彗星 |
Cupid | キューピッド | 恋愛の神 | |
3列目 | Dancer | ダンサー | 踊り手 |
Prancer | プランサー | 踊り跳ねる人 | |
4列目 | Dasher | ダッシャー | 突進者 |
Vixen | ヴィクセン | 口やかましい |
また、「赤鼻のトナカイ」の歌に出てくる有名なトナカイであるルドルフ(Rudolph)は、8頭の先導役として戦闘を走る9頭目のトナカイとされています。
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