TADASHI(@CHAMELEON_1105)です。
仕事をする上ではもちろんですが、普段生活をしていても文章を書く機会は多くあると思います。
伝えたいことは決まっていて考えもまとまっている、だけど実際に文章を書いてみると思い通りに書けない、自分で読み返しても意味がよく分からなかったという経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。
伝えたいことを文章にして言語化するというのは、想像以上に難しい作業ですよね。
今回は、意図したことを明確に伝えられる「良い文章」を書くためのコツや書き方を紹介していきます。
目次
そもそも良い文章とは

世の中には様々な形態の文章で溢れており、一概に「これが良い文章だ。」と決めつけることはできません。
本・新聞・広告・ブログ・Webライティングなど数多くの文章が存在しますよね。
それぞれによって求められる「良い文章」は全く変わってきます。
例えば、日本語的に正しい文章を書けば(新聞や仕事の連絡など)「良い文章」である場合もあれば、日本語的に美しくなくてもポイントを押さえれば(広告やWebライティングなど)「良い文章」と称されることだってあります。
つまり、優秀な新聞ライターがWebライティングをしても上手いとは限らず、その逆も同様だということです。
しかし、それぞれにおいての「良い文章」に共通点が全くないかというとそうではありません。
どんな文章でも「良い文章」と言われるには、2つの共通点が存在します。
それは、「読みやすい文章」であることと「分かりやすい文章」であることです。
読みやすい文章
そもそも読みにくい文章だと読者も読まないですよね。読者に読まれないということは、どんなに内容が良くても意味がなくなってしまいます。
評価される土俵にも立てないので、読みやすい文章であることは良い文章であることの前提条件です。
次へ次へと読者を引き込めるような文章ならなおさら良いですね。
また、視覚情報として読みやすいということも大切です。
例えば、「最近晩御飯外食ばかりだった。」という文だと、漢字が続いていてすぐに理解しづらく読みにくいですよね。
「最近、晩御飯は外食ばかりだった。」というように「、」や「は」などを加えることで格段に読みやすくなります。
つまり、読みやすい文章を書くには視覚情報(見た目)にも注意を払わなければならないということです。
分かりやすい文章
どんな形態の文章であっても分かりにくい文章は良い文章とは言えませんよね。
自分の意図したことを的確に相手に伝えるためには分かりやすい文章である必要があります。
そして、分かりやすい文章というのはいかに論理的な文章で構成されているかがポイントです。
論理的に構成された文章を書けていれば、話の順序がハッキリと分かるので最初から最後まで理解しやすい文章になります。
逆にこれができていないと、自分で書いた文章を後から読み返しても意味がよく分からないといった現象が起きてしまうかもしれません。
読みやすい文章を書く5つのコツ

読みやすい文章を書くためのコツを5つにまとめました。
長すぎる文章を書かない
一文が長すぎる文章は読みづらいので、長い文はいくつかの短い文に分けて書きましょう。
例
NG:僕と彼は学生時代からの友人でしたが、就職してから住む場所が遠く離れてしまい、10年間も会わない期間があり、久しぶりの再会は気まずいものとなりました。
OK:僕と彼は学生時代からの友人でした。しかし、就職してからは住む場所が離れ、10年間も会わない期間が続いたので、久しぶりの再会は気まずいものとなりました。
「の」などを連続して使わない
「の」「に」「も」などを連続して使うと視覚的にも読みづらくなるので、違う言い回しを使いましょう。
例
NG:2017年の上半期のCDの売り上げは~
OK:2017年、上半期におけるCD売り上げは~
文末を固定しない
「~出ました。」「~行きました。」「~思いました。」というように、文末の形式を連続して用いると幼い子の日記みたいになってしまうので控えましょう。
例
NG:昨日、息子を連れて動物園に行きました。息子はライオンが餌を食べる姿を興味深そうに見ていました。一日を通して、息子の意外な一面を見ることができました。
OK:昨日、息子を連れて動物園へ行くと、息子はライオンが餌を食べる姿を興味深そうに眺めていました。一日を通して、息子の意外な一面が垣間見れて面白かったです。
読点「、」を上手く使う
主語の後や接続詞の後に「、」をつけることで文章が読みやすくなり、言いたいことがより伝わりやすくなります。
例
NG:そして私は近くの公園で夜空の星を眺めていた。
OK:そして、私は近くの公園で夜空を眺めていた。
テンポの良い文章を心掛ける
短文ばかりや長文ばかりを連続して使うと、文章のテンポが悪くなります。読者にすらすら読んでもらうためにもテンポの良い文章を心掛けましょう。チェックする方法としては、書いた後に自分で黙読して詰まるところや違和感を感じる部分がなければ問題ないでしょう。
例
NG:彼は論理的な人である。努力が大の苦手。無駄なことはしたくない。最小限の努力で最大限の成果を求める。
OK:彼は論理的な人である。努力が大の苦手で、無駄なことをしたくない精神が強いので、最小限の努力で最大限の成果を求める。
分かりやすい文章を書く5つのコツ

分かりやすい文章、つまり文章を論理的に構成するためのコツを5つにまとめました。
主語と述語を明確にする
主語と述語が明確に分かる文章であれば、読んでいて意味の分からない文章にはなりません。主語と述語は近くにあるほど、理解しやすいです。
例
NG:私のお父さんはいつも何を考えているのか分からず、私たち家族をびっくりさせるような行動をとるが、いざとなれば頼りになる。
OK:私のお父さんは、いざとなれば頼りになる。しかし、普段は何を考えているのか分からず、私たち家族をびっくりさせる。
「なぜ」の部分を大切に
事実を述べる時、「なぜ」を加えないと説得力がありません。論理的で分かりやすい文章を書く上で最重要と言ってもいい部分です。
例
NG:高校球児の弟は、担当の医師に激怒した。
OK:高校球児の弟は、担当の医師に激怒した。なぜなら、もう野球ができる体ではないと告げられたから。
構成を作る
文章を書き始める前に、どんな内容にするか構想(アウトライン)を練りましょう。「問題提起→結論→説明→まとめ」と、この順序で書けば明確で分かりやすい文章になります。
例
・そもそも良い文章とは(問題提起)
・読みやすい文章と分かりやすい文章(結論)
・読まれない文章は良い悪いの評価すらされないから。分かりやすい文章は自分の意図を的確に伝えられるから。(説明)
・まとめる(まとめ)
一つの段落で伝えることは一つ
一つの段落で色々なことを伝えようとすると、分かりにくい文章になってしまいます。一つのことだけを伝える意識で文章を書きましょう。
例
NG:普段は朝食を食べないが、今日は大事な会議があるので朝食を食べたことにより、体からエネルギーが満ち溢れている感覚だ。
OK:普段は朝食を食べないが、今日は大事な会議があるので朝食を食べた。そのため、今日は体からエネルギーが満ち溢れている感覚だ。
身近な例え話を入れる
難しい内容や単語を用いた文章の場合、読者が理解しやすいように身近なことに例えて書きましょう。抽象化して、誰でも分かるレベルの例え話を使えたら一番良いですね。
例
NG:人間味のある人間の方が面白い。つまり、その人の温度を感じやすく共感や共有したいという感情が生まれるからだ。
OK:人間味のある人間の方が面白い。例えば、大企業の社長が偉そうな態度をとるより、ちょっとしたことに泣いたり笑ったりして、時には何か抜けているような社長の方が社員からの信頼も得られやすい。つまり、その人の温度を感じやすく共感や共有したいという感情が生まれるからだ。
まとめ
いかがでしたか?「良い文章」といっても一概には言えないということを改めて理解したと思います。
「読みやすい文章であること」、「分かりやすい文章であること」はどんな形態の文章においても普遍的に大事なことです。
生活していると、様々な場面で文章を書く機会があると思います。今回紹介した、読みやすく分かりやすい文章を書くためのコツをぜひ参考にして下さい。
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